5W1Hとは

5W1Hとは、Why(なぜ)・What(何を)・Who(誰が)・When(いつ)・Where(どこで)・How(どのように)という6つの要素の頭文字を取った、情報を整理するための基本的な枠組みです。作業手順書に応用すると、書き手が「当たり前」だと思って省略しがちな情報を洗い出せます。

作業手順書における5W1Hの当てはめ方

要素 手順書での意味 抜けやすいポイント
Why(なぜ) その作業・その手順である理由、品質・安全上の目的 「昔からこうやっている」だけで理由が書かれない
What(何を) 対象となる部品・製品・使用する工具や治具 型番・仕様の指定が曖昧なまま記載される
Who(誰が) 作業を行う担当・必要な資格や習熟レベル 特定資格が必要な作業なのに明記されない
When(いつ) 作業のタイミング、頻度、前工程からの経過時間の制約 「〇〇の後すぐに」のような時間制約が省略される
Where(どこで) 作業する設備・場所・工程内の位置 複数ラインがある場合の対象設備の指定漏れ
How(どのように) 具体的な操作手順、力加減や勘所 ベテランには常識でも新人には伝わらない「勘・コツ」の部分

Why(なぜ)を書くことの重要性

6要素の中でも特に見落とされやすいのがWhy(なぜ)です。「この順番で作業する」「この温度で保持する」という指示だけでは、現場でイレギュラーが起きたときに作業者が自己判断で手順を変えてしまうリスクがあります。理由まで書いておくことで、「なぜその手順が重要か」が伝わり、手順逸脱を防ぐ効果も期待できます。

チェックの仕方

書き上げた手順書は、6要素を1つずつ当てはめて「この情報は書いてあるか」を確認するとチェックが効率的になります。特に、その作業に不慣れな人に読んでもらい、「これだけでは分からない」と指摘された箇所が、まさに抜けている要素であることが多いです。

文章だけで6要素すべてを説明しようとすると手順書が長くなりがちですが、Where(どこで)やHow(どのように)は動画・写真で示す方が短時間で正確に伝わります。文章で伝えるべき情報(Why・Whoなど)と、映像で伝えるべき情報(How・Whereなど)を使い分けることが、読みやすい手順書につながります。

文章で書ききれない勘所を、動画で残す。

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まとめ

5W1Hの枠組みを使うことで、作業手順書に書くべき情報の抜け漏れを体系的にチェックできます。特にWhy(なぜ)は見落とされがちですが、手順逸脱を防ぐ効果が期待できる重要な要素です。文章と映像を使い分けながら、6要素を漏れなく伝える手順書を目指しましょう。